【民泊システムシリーズ②】ホテルシステム(PMS)
ホテルシステムとは?
正しくは「ホテル管理システム(Property Manegement System)」と呼ばれます。
その名の通りホテル向けのシステムですので、民泊運営をする方はあまり利用していないかもしれません。
サイトコントローラーは複数の販売経路を管理するシステムですが、ホテルシステムはホテル内部の部屋割りやフロント業務を担います。つまり複数の部屋とフロント業務を有する大きな施設向けです。
何ができるのか?
ホテルシステムは、フロント業務の省人化のために開発されたものです。
予約が入った際に空室をすぐに検索できる部屋割り機能、売上管理と連動させた決済機能が主な機能です。
独自のチェックインシステムを採用しているサービスも多く、タブレットを用いたスムーズなチェックインが可能なものもあります。
また、清掃管理機能を備えているものが多く、清掃員に依頼通知を送ったり、清掃後の写真を送ってもらって確認をしたりというやり取りが可能です。
OTAと連携できるものを選べば、予約が入った時点でチェックインのご案内まで自動で行うことができます。
しかしどんなOTAと連携できるかといえばそうでもなく、やはりサイトコントローラーと同時に使わなければ販売経路の拡大は難しいのが現状です。
民泊に必要か?
ホテルシステムは、単体で自動化を目指すには少し機能が足りない(連携できるOTAに限りがある)ので、他のシステムを連携させていく必要があります。
最近は、ホテルシステムの機能を持たせたサイトコントローラーも登場しているため、必要な機能を洗い出し、重複しないように選ぶことが大切です。
ただし、旅館業のフロント・チェックイン業務を自動化する場合、後のコラムで紹介するチェックインシステムとホテルシステムはセットになっていることが多いです。
特にホテルシステムだけ導入する必要はないかと思いますが、サイトコントローラーとの違いを理解して、機能を把握しておくと運営に役立つでしょう。