【民泊システムシリーズ・終】決済システム
決済システムはなぜ必要か?
Airbnbしか利用しないのであれば、決済システムは必要ありません。Airbnbのシステム上で決済が行われるからです。(逆にAirbnb外で金銭のやり取りをしてはいけないことになっています)
しかし、Booking.comのような、現地決済を基本としているOTAからの予約は、いかにしてノーショー(不泊)を防ぐのかが大きな問題となります。
また、現地決済と言っても無人で運営する場合はどうするのでしょうか?
集金箱にお金を入れてもらって回収する施設もあるようですが、ゲストが宿泊料金ちょうどの日本円を持っているかも分かりませんし、入れた入れないの問題が起こりやすいことは容易に想像できます。
キャッシュレスの進むこのご時世、カード決済ができるようにしておくのは当然とも言えます。
どうやって支払う?
家主不在型で運営する場合、事前に確定した宿泊料金を請求書に落とし込み、ゲストに送信して支払ってもらいます。その際、銀行振り込みではなくクレジットカードで支払いができるとベストです。
決済システムも多種多様ですが、無人化を目指す民泊で重要なのは、宿泊者情報と宿泊料金を自動で取り込めることと、その請求が(できれば宿泊前に)容易に行えることです。
決済システムで自社予約を取ろう
宿泊施設が有名になってくると、OTAに支払うシステム利用料がもったいないと感じるかもしれません。
自社サイトを作り、そこから予約を取ることができれば理想的ですね。
しかし、自社サイトとサイトコントローラーなどを接続して予約可能な状況になったとき、決済システムがないと躓きます。
来たるべき時のために、決済システムを導入しておいて損はありません。
おわりに
民泊の無人化を目指す方法として、5回にわたりシステムを紹介してきました。
今のところ一つで全てをまかなえるシステムはなく、必要に応じてそれぞれ選び、連携させていく必要があります。
システムを活用することで、様々なシーンで無人化が可能となりますが、自分の運営方法に合ったシステムを適切に選ぶためには、それぞれのシステムで何ができるのか、きちんと理解しておく必要があります。
システムを導入すればそれだけ、できることは増えていき、手間は減っていきます。少ない人数で多くの物件を管理することも可能となるでしょう。
システムに不慣れな方は、代行業者に頼むのも一つの選択です。実際、民泊・ホテル関連のシステムは、誰でも使えるアプリのように簡素な造りになっていません。
代行会社は多くの物件を管理しているため、各システムをつなぎ合わせて効率的に管理を行っていますのでシステム運用に慣れています。
また、せっかくシステムを導入しても、民泊関連のサービスは変動が激しく、いつの間にかサービス停止になっていたり、以前は使えていた機能が使えなくなったりすることは珍しくありません。そういった場合にも対応できるよう、それぞれのシステムの特長を理解して運用しましょう。